眠れる森
2人の闘いはほんの数秒
「魔道士さんは手応えあるかしら?」
「さぁな?
覊匠隊(きしょうたい)前へ」
瞬時に後ろに下がり、こちらに向かって来ていた男達だけがさらにスピードをあげ、男と入れ違う
「「「Light sword」」」
向かって来る男達が、光でできた剣を出した
頭が良いわね、
氷は光を透き通らせ、その攻撃を有効にする相性最悪な属性
でも、甘いわ
「Ice curtain。」
冷気で創りだしたカ―テンの様な薄い膜を、魔道士達に向けて放つ
「そんな膜なんて、光には効きません!」
光の剣を構え、氷の膜に斬りかかろうとした瞬間…
「Black・・・・・・」
寸前のところで膜に黒色の色が付き、光の剣で斬れずに当たり抜ける
「な、なんだ!?・・・・・・・・何も起こらないですね、失敗ですか?」
失敗?・・・・・・・ばかね、まともに食らっちゃって……
「魔力を体中から放出しろ!!!」
後ろに下がっていたリーダー格の男が言った
あの人、よく気付いたね……少しネタがありそう
クリアが発動した術は、敵の身体からクリアの冷気を纏わせ細胞を乗っ取ること
これの対処法は、体内から魔力を放出して冷気を跳ね返すこと
もっとも、クリアの魔力を上回る力で跳ね返すのが条件なんだけどね…
「Dream。」
「「「グァっっ、!!」」」
まともにクリアの術を受けた男達が唸る
「しばらく夢を観てもらうわっ!と、問題はあなたなのよね」
目線を上げ、リーダー格の男と対峙する