眠れる森



「彩色術を使える者がまだいたんでね。さっきの術…部下達は黒い夢でも観てるのか?
それにしても、だった2つの術で壊滅させるとはショックですねぇ。
レディはレディらしくお茶を煎れていて欲しいものだ。」


「私が、お茶なんか煎れる性格に見えるかしら?」




大してショックを受けてない男に、胸を張って自らじゃじゃ馬だと主張するクリア




「ご両親はどの様に育てたのか…」


「残念ながら、幼小の頃から泥だらけだったの。
両親も笑顔で見守ってくれたわ」




ニッコリと晴れ晴れした笑みを浮かべるクリアに対し、リーダ―格は顔から力が抜ける


そんな2人を見てたシルクとレオ





「さすが選抜です。呪咀は英語詠唱の初級ですが、術に込める魔力の質が高いですね」


「…どうかな?あの男も隊の隊長だからね。高度な術はもちろん扱えるし、おまけに無属性。高密度な魔法合戦になるかもね…」




細めた目はクリア達へ




「暫く大人しくしてろっ………包囲陣!!!!!!!!」


「っ"!…気持ち"わるっ」



リバースしそぉ……ちょっと油断した……
まさか、魔力を封じ籠める特殊な魔方陣が組めたとはね…レベルが高いじゃない




「あなたの魔力は塞いだ。簡単に食らうなんて・・・・これで終わりだ!」


「今、…ちょっとバカにしたでしょ…?」




男の言葉が堪に触ったのか、クリアの目が据わる





「レオ、防御の準備しといて。範囲は男の体内臓器」



話の意図が分からなかったレオが、気付いたように言った




「……シルク、急ぎのことはもっと早口で言いましょうね」




いつもの調子で言うシルクに、注意をしてから行動に移る






「Ice、serve」


「っ・・・・・!!!!!」



クリアの術に、男が苦しそうに声をあげる




「ちっ。詠唱を省いたのに間に合わなかったですね」

「いいよ。
無効化、は―…彼女相手には大変だから保護にまわって」


「了解」




淡々と話しを進める、シルクとレオ









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