復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
愛華と亜美は、すでに隣同士の席に座っている。

どうしよう、と胸元の教科書を握りしめている間に、みるみる席が埋まっていく。

「ねえ……わたしと組んでよ」

天の声だと思い、後ろを向くと、千尋が立っていた。
さえが休みなので、組む相手が見つからなかったようだ。

「うん」と奈々子は、ほっと胸をなでおろして、千尋と席についた。

山形がデッサンの仕方を黒板に書き、実際に描いてみることになった。交代で描くように、と山形が指示してくる。
机を向かい合うように動かすと、山形が4Bの鉛筆を配っていく。

まっさらのデッサンノートを机に広げ、奈々子は鉛筆を手にした。
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