復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
「さえちゃん、今日なんで休んだの?」

奈々子がきくと、千尋が首をかしげた。

「わかんない。メールしたけど返事なくて……。理奈のことで、まだ落ち込んでるんだと思う。気持ちはわかるよ」

千尋の目の下には、まるでこの4Bの鉛筆で塗ったような、クマができていた。

「そっか……」

それから無言で、お互いをデッサンしていると、

「キャハハハ!」

と愛華の大きな笑い声がきこえた。

「似てるでしょ、これ!」

愛華ははしゃぎながら、自分のデッサンノートをかかげている。

「それただの棒人間じゃん! もっと芸術的に描いてよ」

亜美は楽しそうに、笑っていた。

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