復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

あまりにも二人が騒いでいたので、「こら、静かに描きなさい」と山形が注意していた。

愛華たちは、すっかり元気を取り戻したようだ。
というよりも理奈のことをすっかり忘れているようにも見えるほどのはしゃぎっぷりだった。

二人は注意されても、まだ大きな声で話をしていた。

それを見ていた千尋は、ため息をつき視線を落とす。


「あれ？」と怪訝な顔をする。

「あのさ、なんで数学のノートとか持ってきてるの？」

美術の教科書の下から、はみだした数学のノートを指差してきた。

「あ、これは間違えて……」

「なにをどう間違えたら、数学のノートになっちゃうのよ」

千尋が呆れたように笑ったときだった。