復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
山形の大声に、さえは眉ひとつ動かさない。

「きょーしつにあったみんなのおべんとうたべたけど、まだおなかいっぱいにならないの……」

さえが幼稚園児のような、たどたどしい口調で言う。

「えっ、今みんなのお弁当食べたって言ったよね?」

「マジで?」

みんなが怪訝な顔をして話しはじめたので、「静かにしなさい!」と山形が一喝した。

「ちょっと! あなたいい加減にしないと、担任に――」

山形がさえを指さす。すると、さえはその人差し指めがけて、急に突進をした。

「イギャァァアアァアア!」

天地がひっくりかえるような山形の悲鳴とともに、黒板に血が飛び散った。
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