復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
今度は、奈々子が視線を足元に落とした。
左胸をそっとぎゅっとおさえる。

どうすればいいのだろう。
さっき刑事たちに話したように零にもウソをつけばいいだけだ。

だけど――胸が苦しい。

誰か本当のことを言える人がほしかった。
胸の中に巣食った不安を一時でもいいから取り除いてほしかった。

……今回のことには零も関係しているのだ。
話すべきだろう。奈々子はそう考え、顔をあげた。

「話すよ。わたしが知ってることを」

震える声で、零に言う。

「じゃあ、近くの喫茶店にでも行こうか?」

だが、奈々子はふるふると小さく首をふった。
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