復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
怒りの矛先は、マリへと向かった。

【人の男に手出してんじゃねえよ! なんのことかわかってるでしょ? 今すぐ電話してこい!!】というメールを送ったが、マリから返事はなかった……。

そこで、愛華はふーっと大きく息をついた。さえ以外のみんなが、弁当を食べる手を止めて、話を聞いていた。
奈々子は、口をおさえたまま固まっていた。

マリと売店に行く途中で、零を見かけたことを思い出した。
あのときの零とマリは、なんだか様子が変だった。今の話をきいて、やっと理由がわかった。

「あたしのメール無視して、どうするのかと思ってたんだけど、二学期になってマリが普通に学校来たから、びっくりしたよ。よく来れるよなって感じ。だから今ハブにしてるの」

「あいつは一人になりたくないから、谷田さんに声かけただけなんだよ。もう、あんな奴と関わらないほうがいいよ」

亜美が言うと、そうそう、と愛華がうなずく。
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