復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
奈々子は、ぎゅっと目を閉じた。

――ブスでキモイなんて陰口を言っていたマリなんかと、もう一緒にいたくない。

「仲直りするつもりはないよ」

目を開けた奈々子は、きっぱり宣言した。

すると、愛華がすっと左手を重ねてきた。薬指に指輪が光っている。

「じゃあ、今日からあたしたちのグループに入りなよ。理奈たちもね、あたしの話をきいて、味方してくれてるの」

理奈たちが、笑顔でうなずく。

「うちら、前からマリのこと嫌いだったんだよね。いちいち語尾伸ばして、しゃべり方がぶりっ子だからぁ。こんな風にぃ」

理奈がマリの話し方を真似すると、愛華が、「きゃはは、ムカつくくらい似てる」と大笑いした。

学校でも有名な愛華のグループに入れるなんて夢でも見てるんじゃないだろうか、と奈々子は思った。
すると、奈々子の弁当袋が風に吹かれて、飛んでいった。慌てて追いかけようとしたのだが、「うっ」とうめいて、動けなくなってしまった。
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