復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

雨の音で、奈々子は目が覚めた。

頭痛がして、しばらく布団の中にいると、枕元の携帯電話が鳴った。
愛華からメールが一件届いている。

【今日は絶対に学校に来てよ。休んだりしたら怪しまれるかもしれないから！　あのことはあたしたちだけの秘密だからね！】

メールを読み、奈々子は肺いっぱいのため息をついた。
ああ、昨日のことは夢じゃなかたんだ、と改めて思う。

ベッドから起き、カーテンを開けると、雨が窓ガラスを叩きつけるようにしてふっていた。
この雨だと、レンガの血は流れて消えているだろう。

……昨日の出来事も、全部洗い流してくれればいいのに。

奈々子はもう一度、大きなため息をついて、部屋を出た。