復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

雨の中、傘をさして学校へ向かう。
肩から背中にかけて、べったりと疲労感がはりついていた。

奈々子が教室に入ると、愛華たちが、席に座っていた。
今日の空のようにくもった顔をみんなしており、奈々子もそっと席に座った。

予鈴が鳴る前に、担任の春山が教室に来た。

「話があるから、すぐ席につけ。おいっ、さっさとしろ！」

乱暴な口調で言うと、生徒たちはのろのろと席についた。

春山が教だんでせき払いをひとつする。

「えー、今朝、相原マリの家から連絡があった。相原が昨日から帰っていないそうだ」

教室中がざわつく中、奈々子は、必死に素知らぬ顔をしていた。

「携帯電話に何度もかけているそうだが、ずっと電源が入っていないとか、電波が届かないというメッセージしか流れないらしい。もし、相原のことでなにか知っていることがあるなら教えてくれ。
それと、亀井と斉藤、今から職員室に来てくれ」