復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
愛華の体が微かに震え、亜美が不安そうな顔をしながら、立ちあがる。

「ホームルームの間は、静かにしておけよ」

そう言い残し、春山は愛華と亜美を連れて、教室を出て行った。

春山の言うことなどきくはずもなく、案の定、教室はマリの話題で持ちきりだった。

「家出したのかなぁ」

「昨日は学校来てたよな」

「そういえば、相原さんって、最近一人でいること多かったよね」

「いつも亀井さんたちと一緒だったのにね」

クラスメイトの何気ない一言が耳に入り、奈々子は心臓をわしづかみにされた気持ちになった。
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