復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
もしかしたら、あの地味な嫌がらせに気づいていた人もいるかもしれない。
春山にちくられたら、どうしよう……。

奈々子は机の上で、頭を抱えた。


一時間目の授業が始まると、愛華たちが帰ってきた。

なにをきかれたんだろう、と奈々子は席につく二人をじっと見る。

英語の授業が始まって十分ほどすると、ポケットの携帯電話が震えた。

教師にばれないよう、こっそり机の下で携帯電話を開くと、愛華から、【休み時間に話すから】という短いメールが届いている。

雨はますます激しくなっているようで、ゴロゴロという雷の音が、外から聞こえた。
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