復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
休み時間になり、奈々子たちは教室を出た。
人気のない場所で、思いつくところといえば、屋上へ続く階段だけだった。
「猿山から呼ばれたときは心臓止まりそうだったよ……」
愛華は目の下のクマをこすりながら、階段に腰かけると、職員室でのことを話しはじめた。
――愛華と亜美は内心、びくびくしながら職員室へ入った。
「お前ら、相原と仲良かったよな。なにか知らないか? 家出するような理由とか……」
回転イスに腰かけた春山が、教室のときとは打って変わった優しい口調できいてきた。
この二人ならマリの居場所を知っているかもしれない、と思っているようだ。
みんなマリが家出をしたと思っていることが好都合だと愛華は思った。
人気のない場所で、思いつくところといえば、屋上へ続く階段だけだった。
「猿山から呼ばれたときは心臓止まりそうだったよ……」
愛華は目の下のクマをこすりながら、階段に腰かけると、職員室でのことを話しはじめた。
――愛華と亜美は内心、びくびくしながら職員室へ入った。
「お前ら、相原と仲良かったよな。なにか知らないか? 家出するような理由とか……」
回転イスに腰かけた春山が、教室のときとは打って変わった優しい口調できいてきた。
この二人ならマリの居場所を知っているかもしれない、と思っているようだ。
みんなマリが家出をしたと思っていることが好都合だと愛華は思った。