復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

理奈の葬式は土曜日に行われ、担任の春山とクラスのほとんどの生徒が出席した。

すすり泣きが聞こえる中、奈々子は焼香をする。

交通事故で、遺体の損傷がひどいため、密葬だった。
あとで聞いたのだが、理奈は即死だったそうだ。

遺影の理奈は満面の笑みをしており、奈々子は胸が痛くなり、うなだれた両親に頭を下げて、自分の席へ戻った。

出棺が終わり、理奈の親戚たちがぞろぞろとマイクロバスへ乗り込んでいる。

「お前ら、気をつけて帰れよ」

まだ潤んでいる目をこすり、春山が駐車場へ歩いていった。

駅へと向かって歩く人の波を愛華と亜美がかきわけて、こちらへ来た。

「あたしの親が迎えに来てるから、亜美と帰るね」

「あ、うん。じゃあね」

奈々子が小さく手をふると、愛華たちは元気のない足取りで駐車場へと歩いていった。
理奈のとつぜんの死に、ショックを受けているのだろう。