突然の幸運
う~ん、でも茜考えに没頭してるみたいで危なっかしいな。だから僕は茜に声をかけた。


「やっぱり休みは人通りも多いね。危ないから手を繋ごうか」


あっ!顔が真っ赤になった。


やっぱり急すぎたかなあ…


でもやっぱり繋ぎたいな。


そうし思っていたら、茜がゆっくり伸ばしてきて手を繋いだ。


手を繋いだ後も茜は緊張しっぱなしだ。


茜は僕のほうを上目遣いで見てきたけど、手を繋げて嬉しかったからととてもいい笑顔で茜をみかえした。


茜が手をぎゅっと握った。


ちょっと浮かれすぎたかな。そう反省して


「店に着いたら何を買おうか?」


茜の注意を別のことに向けさせることにした。


「えっ!?あぅえーとセツナは何が食べたい」


さっきより自然になったね。


やっぱり茜には元気なほうが似合うね。


それからいろいろ話ながら店に行き、買い物をした。


「一杯買ったね。荷物貸して、重いでしょ」


僕が荷物を持とうとしたら


「えっ!悪いよ、全部持ってもらうなんて。私も持つ」


女の子、それも好きな子になんて持たせたくないんだけどなぁ。


頼ってほしいんだけど……
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