突然の幸運
「政略結婚なんでしょ。あたしと結婚していればそんな子供あてがわれることなんてなかったのよ」


……恭子と結婚?何を言っているんだ……


今は茜も居るのに…こんな話聞かせたくない


聞く必要も無いことなのに


茜の方を見たら今にも泣きそうな顔をしていた。


……僕は茜を泣かせたくなんかないのに…


恭子はまだ何か話している。


あんなどうでもいい女のせいで……


………茜を……


…僕は………


…………俺は…


「セツナ可哀そ「黙れ!!!!」


俺は恭子の言葉をさえぎった。


俺は恭子を睨んだ。今まででに感じたことがないほどの怒りを感じていた。


恭子も少し怯んだようだか話すのは止めなかった。


「なによ!本当のこと言っただけじゃない。何が悪いのよ」


ー煩い女だな…俺は二回も黙れと言ったはずなんだが……


頭悪いな……


「だから、黙れと言っているだろう!」


「お前と結婚?あり得ないな。昔からさも自分が婚約者みたいな顔しててウザかったんだよ!お前みたいなやつ取引先の娘だからわがままに付き合っただけだ」


「なっ…」


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