突然の幸運
茜は控えめな声で聞いてきた。


僕はこたえるためにまた話し出した。


「僕たちが会ったことあるっていうのは聞いた?」


「…うん」


「茜に会ったのは僕が14歳の時だったんだ。その当時は受験や家のことでいろいろあって荒れてたんだ」


懐かしいな…


「そんな時に上月のキミの会社のパーティーがあって出席したんだ。そこで茜とあってその事によって僕は救われたんだ」


ホントに…


あの時キミに合わなかったら荒れたままで今とは違う人生をあるいていただろうな。


「私はセツナになにをしたの?」


「秘密だよ。恥ずかしいから」


笑いながら僕は言った。思い出してくれたら嬉しいけど。いうのも恥ずかしい。


「……いじわる」


茜は少し頬を膨らたせていた。本当にかわいいなぁ~。


「そんなむくれないで。茜が僕から離れられないくらい大好きになってくれたら教えてあげる」


どうか…離れないで


「ねぇ、茜は僕のこと好き?僕は茜のこと愛しているよ」


目をしっかり見て問いかけた。


茜は顔を真っ赤にしている。


そして、少し間を置いて言った。


「……すきだよ」

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