俺様のカゴの中
満足させてくれよ?



「残念、家まで建てりゃあもう逃げらんねぇな?」

「あぅっ…」

「一生囲ってやるよ…」

「なんっ…で?」

「お前が悪いだろ。留宇が自らカゴに入ったんだ。俺が逃がすと思うか?」

「思わないっ…けど…それは…一生愛してくれるって意味でしょ?」

「あぁ…」

「なら…一生このまま逃げないよ?」



俺の手で手に入れたこの幸せを絶対壊したりしない。



留宇がいつも笑ってられるような家にするから。



一生俺のカゴん中だけでパタパタいってりゃいい。



外に連れ出すのは俺だけでいいんだ。



「早く卒業しろ」

「ん…」

「でけぇ家族作ろうな?」

「くっ…ふ…」

「あぁ、わりぃ。喋れねぇか」



俺を睨んだ留宇を見て笑った。



それでも頷いてくれた留宇を、俺はいちばん大事にすると思う。



この小さなカラダをいつまでも包んで、いつまでも守っていこう。



そのためなら俺はなんにだってなれる気がするんだ。



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