「夜になっちゃったね…」


「うん……藍希ん家は大丈夫なの?」


「えっ、うぅん、怒られちゃうかも……」


「じゃあ今すぐ帰らないと…」




病状が悪化したりしたら俺の責任になる。



そう思って藍希の手を引こうとした。



「待って涼君」


「え?」



「ねぇ、最後にあれ…乗りたいな……」




藍希が指差したのは、




イルミネーションされて夜空に輝く









観覧車だった。
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