コタツ猫



「俺、おまえと一緒に

 いたくてさ…。

 むかしからの幼なじみだ

 から、毎日のように

 おまえんち来れて

 可愛い未亜に会えるから

 結構いい関係だなって

 最初は思ってた……。

 この関係、

 壊したくなかった。

 けど、おまえの無防備な

 仕草とか表情が…

 俺にとって結構きつくて

 なのに、おまえが

 男作るから…

 もう、おまえといると

 俺の理性がぶっ飛ぶと

 思ったんだ…」





拓ちゃんが

あたしを

ぎゅっと抱き締めた…





「こうやって、おまえを

 抱き締めたくなる…

 こうやって、

 おまえをアイツから

 奪いたくなる……。

 だから、おまえんちに

 来なかったんだよ」





あたしを

抱き締める

拓ちゃんの手に

力がはいる。





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