恋口の切りかた
【剣】
目の前で、白輝血の兵五郎が炎を上げて燃えている。
以前、橋の上で渡世人が焼き殺されるのを見た時と同じだった。
標的にされた人間の体の一部が白く光り、そこから炎が吹き出す。
どうやら内側から発光しているように見えたのは、天照の無数の鏡によって集められた光で照らされた場所だったらしい。
「ワシが、つくっタ、コガタの、アマテラス、だヨ」
不気味な狐のお面を被った男が、聞き取りづらい声でそう言って、大きなお椀のような鏡で円士郎が狙われた。
「エン!」
エンが──エンが殺されてしまう──
円士郎が死んだら、もう生きている意味なんかないという考えが頭を過ぎって
私は無我夢中で
天照から彼を庇って、円士郎の前に転がり出ていた。