恋口の切りかた
そしてこいつは人形斎だと名乗って、鳥英のところに人体の内部を知るために絵の依頼をしてきて

白輝血の連中は何に使うのかもわからぬまま、
虎鶫のシマの遊女をさらい、殺した女の新鮮な死体を狐面に提供していたのだとか。

つまり春先に見つかったと遊水が語った、歯車などと一緒に見つかった薄気味の悪い焼死体は、



歯車を死体に組み込んで動くようにした、死体人形だったのだ。



遊女の事件はこのようにこの忌まわしい連続焼死事件に繋がっていた。


そこまで行くと、もはや天照と月読を直接使って虎鶫の連中を狙うほうが早い。

死体人形でも満足できず、止まらなくなっていた狐面の狂気に乗って──


結局、腹をくくった兵五郎一家は、あの太鼓橋のたもとで、虎鶫の手下である喜三太を天照で焼き殺し──


一連の事件が起きた。




これが、

ここ数ヶ月に渡って
狐火だ、火車だと騒がれた人体発火事件の全貌だった。
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