恋口の切りかた
ふん、と鬼之介が鼻を鳴らした。

「先の世でこの毒の被害に遭うのは罪もない人間だそうだが──こいつらは、自業自得だ!」

「カラクリおにノスケか……」

にやにやと、狐のように目を細めて笑いながら、男は言った。

「アンタも、ヒトノことヲ、ドウコウいえル、のカイ?」

「何だと!?」

「きけバ、アンタも、サツジンのタメの、カラクリばかリ、つくっテイル、ラシいジャないカエ?」

鬼之介がぎりっと音を立てて、奥歯を噛んだ。


「一緒にするな!
ボクは断じて貴様のように、人の命をいたずらに弄ぶ目的に発明を用いたりはしないッ!」


けたけたと、声を立てて男は笑った。


「センセイも、ワシも、サイショは、そうだっタヨ。

ナニがキッカケに、ナルかナド、わからナイ」


冷水のような言葉を鬼之介に浴びせて、


男は頭上を仰いだ。
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