恋口の切りかた
「なに?」

「自惚れて悪いか!!」


俺は畳の上に座ったまま叫んだ。


「留玖は──留玖は、六年前のあの日からずっと、この俺が守ってきたんだ!
ずっとそばで、こいつを見てきたんだ!」


つらい思いをして、

俺が雪の中から救い出して、

それからずっと隣にいた、大切な俺の幼なじみ。


「俺だけだ!!」


この世でたった一つ、俺が守りたい存在。

かけがえのない愛しい少女。


「こいつのつらさも、心も、俺だけが、俺が──誰よりも理解してやれる!」


嫌だ。


「この世で、俺が──誰よりも留玖を大事に思ってやれる!」


このまま失いたくない──。


「俺が──誰よりもこいつを幸せにしてやれる!」
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