恋口の切りかた
「……わかった」


溜息と共に、俺はそう吐き出した。


「お前の命、俺が預かる」

「は」


冬馬が深々と一礼して、

俺はもう一度、親父殿に視線を向けた。


無言のまま、結城晴蔵は頷いた。
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