恋口の切りかた
「死ぬなら、先に私を斬り殺してから死んでよ……!」


「な──なに言って……」


「でも私、簡単に殺されたりなんか、してあげないから……!」


留玖は刀を構え直しながら、涙に濡れた瞳で俺を睨みつけた。


「エンがどうしても死ぬって言うなら、切腹なんて、できないようにしてやる……!」


「へ……っ?」


俺は思わず間抜けな声を上げて、


「両手の骨をへし折って、力ずくで切腹なんて止めてやる……!!」


留玖はとんでもないことを口走って、


宣言通りに、

俺の腕を峰打ちで狙って、再び斬り込んできた。


思ってもみなかった留玖の行動にうろたえながら、鋭い剣を慌てて弾く。

すぐさま、留玖は俺の隙を突いた次撃を打ち込んできて──



──本気だ……!



俺は、ためらいのない彼女の動きを見て、

愕然としながらそう悟った。
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