恋口の切りかた
「俺もそう思う」

私の考えに円士郎も賛成してくれた。


「つまり、昼と夜とで違うカラクリを使ってるってことか」

鬼之介が言うと、円士郎は首肯して、

「実際、狐の蕎麦屋に会ってるのは夜に焼死した連中だけだって話や、
真偽はわからねえが──夜焼け死んだ連中が青白い炎に包まれてたって話もある」

「確かに……あの火は青白くはなかったな」

鬼之介が、あの白昼の怪現象を思い出しているかのように目を細めた。

「留玖の言うように、昼が『天照』、夜が『月読』なんだろうぜ」

「うむ。さすがおつるぎ殿だな!」


二人に言われて、えへへと私はちょっと照れた。


「で? 鬼之介、こないだは謎を解いてみせると息巻いてやがったが、そっちは何か方法についてわかったのか?」


フッ! と鬼之介は気取って笑い、

「あれから、人為的に可能な手段は無数に考えられることがわかった」


「凄い! 本当に?」

「ほう、例えば?」


口々に尋ねる私と円士郎。


「例えば……そう、一番手っ取り早いのは火薬を使う方法だな」
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