恋口の切りかた
助け船のような、鋭い遊水の指摘に、

円士郎と鬼之介は顔を見合わせて、


「昼と夜で同一の手段がとれない……?」

「昼と夜で何か違いがある、ってことか……?」


昼と夜。


私も考えてみる。


天照と月読。

事件が起きるのは天気の良い晴れた日ばかり。

天照……太陽の神様……


「太陽があるかないか──は、
昼間と夜の大きな違いだけど、うーん……」


私が声に出して呟くと、


「それだ!」


鬼之介が大声を上げた。


「天照は太陽だ!」


私と円士郎はきょとんとした。

「はあ? 天照大神が太陽なのはわかりきってんだろ。何を今さら……」

「じゃなくて、『天照』って方法のほうだ!」

鬼之介は興奮した様子でわめいた。



「おそらく『天照』はその名の通り、太陽の光を使って人間を燃やす手段だ」



太陽の光で?

そんな真似が──


「そんなやり方があるのか!?」

円士郎が尋ね、

「ある」

と、鬼之介は真剣な表情で首を縦に振った。


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