恋口の切りかた
さて、銀治郎のところに着くと、
何やら貸元の店先からは騒々しい怒鳴り声が聞こえてきた。
見ると数人の役人の姿がある。
どうも、役人と銀治郎のところの子分たちがもめているという構図のようだった。
円士郎と私がひょいと顔を出すと、
「この無礼者どもが!」
ちょうど一番身分の高そうな役人が、腰の刀に手をやり、
鯉口を切ったところだった。
「お」と、もめ事大好きの円士郎がもの凄ーく楽しそうな声を出した。
「町人風情が武士に盾突けばどうなるか、この俺が教えてくれる!」
そう吼えるその役人は、年の頃なら二十代後半くらいだろうか。
眼光鋭く、どこか猛禽にも似た凛々しい面差しの、
堂々たる偉丈夫といった印象の人だった。
何やら貸元の店先からは騒々しい怒鳴り声が聞こえてきた。
見ると数人の役人の姿がある。
どうも、役人と銀治郎のところの子分たちがもめているという構図のようだった。
円士郎と私がひょいと顔を出すと、
「この無礼者どもが!」
ちょうど一番身分の高そうな役人が、腰の刀に手をやり、
鯉口を切ったところだった。
「お」と、もめ事大好きの円士郎がもの凄ーく楽しそうな声を出した。
「町人風情が武士に盾突けばどうなるか、この俺が教えてくれる!」
そう吼えるその役人は、年の頃なら二十代後半くらいだろうか。
眼光鋭く、どこか猛禽にも似た凛々しい面差しの、
堂々たる偉丈夫といった印象の人だった。