恋口の切りかた
何の話だ?


「その男は、我々が生きるこの日ノ本の国には未だ存在しない様々な技術や知識をボクに語った」


「異人か?」



「……さァな。


彼の知識には、

日ノ本どころか異国にも──

『今はまだ』この世のどこにも──

存在しないものも含まれていると、


そうその男は語ったが」



「なに……?」


「いや、その男の話はいい。

問題はだな、彼からボクが聞いたこの日ノ本にはまだ製法が存在しない物質の中に──」



俺にはようやく鬼之介の言わんとすることが読めた。



「あるのか!? 今回の事件を引き起こせるものが」





「あるのだ」

鬼之介は、何かに怯えているような表情で頷いた。
< 852 / 2,446 >

この作品をシェア

pagetop