恋口の切りかた
俺は与太話の類かと笑って、しかしまあ今はこの話に賭けてみようと思った。

これは、奉行所の連中には絶対に辿り着けない情報だろうし。


それから、

「暗闇で輝く未知の不思議な宝玉か」

あることを思いついた。

「そう言えば、月読尊は三種の神器の中では『勾玉(まがたま)』の象徴とも言われるな」


ほう、と鳥英が面白そうに微笑んだ。

「そうなのか? さすが博識だな」


留玖も「凄い」と尊敬の目で俺を見て、俺は一気に気分が良くなった。


「その話──!」


鬼之介が食いついた。


「ならば、天照大神は何だ!?」

「は?」

「月読尊が『勾玉』ならば、
三種の神器で言うと、天照大神は何の象徴と言われているのだ!?」


俺は、自分の知識を探った。


「ええと、確か──」


俺が口にしたその天照大神の象徴と言われているモノは、特に焼死事件に関係あるとは思えないものだったが、

その単語を聞いた鬼之介は、


「それだ」


と、目を皿のように見開いて言った。


「天照の正体は『それ』に間違いない……!」
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