【短】涙が出るほど好きだった



____





「もう大丈夫か?」




「うん、ありがと。」




「ごめんな、一人ぼっちにしてて。」



「ううん、いいの。奏クンも委員会大変なんでしょ?あたしだって我慢しなきゃ。」




「…柚姫はいい子だな。」





くしゃくしゃっと頭を撫でられる。


胸がキュンとなって、また一つ好きになった。





「このごろデートもいけてなかったな…今度の日曜日いこっか?」





「委員会、まだ終わらないんでしょ?」




「へ?」




「…待ってるから。」



そういって笑うと、奏くんも笑ってくれた。




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