キラめく堕天使
 オレは突付かれながら、そっちへ歩いた。

 このちび、あとでオボエテロ。

 尻を突付かれるたびに、憎らしさが募る。

 チラリと振り返って、そいつの顔の特徴を探した。

 と、くちばしの先が三分の一ほど黄色いのだ。

 他のモノ達はみんな黒いのに。

 よし、覚えたぞ。

 オレはご丁寧に、別の小人に開けられたドアの、更に奥へと進まされた。

 通路が急に狭くなっている。横幅はまだしも、高さがない。

 オレは体をくの字に曲げて歩かなければならなかった。

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