キラめく堕天使

何だ?

 身を起こそうと手を突くと、ぐにゃりとしたモノに触れた。

 オレは驚いて手を離し、倒れたまま状況を把握しようとした。

 かなり白い肌色が目の前にある。

 それは左右に伸びていて、オレはどうやらそれを踏んづけているらしかった。

 目の上の岩に手を突いて、身を起こした。

 すると、自分がのしかかったものがもっとはっきり見て取れた。

 ヒト、だ。

 十センチほどそこに溜まった水に半分身を浸して、誰かが横たわっているのだ。

 突っ込んだオレに反応しなかったってことは死、いや、深く眠っているだけかもしれない。

 オレはそのヒトの顔を見ようとして驚いた。

 淡く紫に染まった髪。

いや、銀髪だ。

 探していた、あの堕天使だ。

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