キラめく堕天使

そうだ。

 エレナは二度も騙されたのだ。

 悪魔に騙され。今度はゴブリンに利用された。

「ゴブリンは、何でエレナに宝石を持ち出させたの?」

 無粋なオレは痛い傷口に塩を塗りこむ。

 けれど、エレナは、平気なようだった。

「力が欲しいから」

「そうか」

「何で君を選んだんだろう?」

「さあ。知らない」

「ゴブリンに仕返しして、後はどうするの?」

「あたしを騙したソニールを見つけて復讐する」

 エレナはニコヤカに言った。

「いいの?天使がそんなことして」

「いいに決まってるじゃない。

ソニールを倒したら、あたしは天界へ帰れるんだから」

「えっ?そうなの?」

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