キラめく堕天使

「そうよ。自分を騙した悪魔なんかもう嫌い。

悪魔なんかに二度と魂を奪わせないって証明して見せれば、大天使さまに許してもらえる」

 天界っていうのも、結構歪んで出来てるんだな。

 オレは苦く笑った。

「オレはどっちへ進めばいいの?」

「さっき目指していた方向へ」

 オレは何もない方向へ再び歩き出した。

 オレの踏んだ草がゆるやかに起き上がる。

 人間界の常識になんらたがわない光景。

 明るい日差し。

 オレは目を上げた。

 こんな普通の情景で、魔界にいるなんて実感が保てない。

 と、キンと頭が痛んだ。

 頭頂部だ。

 何か、来る。

 それを、強く感じた。

 
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