キラめく堕天使

彼を守護していたその石よりも、オレの埋め込んだ石の方が力的に上だったようだ。

 ソニールはオレより少し高かった長身を縮ませ、横に膨らんで、ゴブリンの形を取った。

 それから、ゆっくりと消えていった。

「ゴブ、リンだったの!?」

 エレナはよろよろとその場に崩れ落ちた。

「あたしはゴブリンなんかに惑わされていたの!?」

 灰色のキレイな瞳が涙に濡れた。

 大粒の涙が、ぽたぽたと落ちて、小道の上の砂利に落ちた。

 何だか勿体無い。

 そう思っていると、涙は滴るのを不意に止めた。

「さてと、落ち込むのはおしまい。さあ、天使に戻りましょう」

 言うと、エレナは、地面に落ちていたタイガーアイを拾いあげた。

 確かにさっき砕けて落ちたはずなのに、それは三角錐の底を合わせたようなダイヤ型になって転がっていた。

 それから、エレナはそばに転がっていた、赤い石も拾った。

「はい、コレはあなたの」

オレに赤い石をくれた。

さっき、ソニールノの身体に埋め込んだものだ。

「そしてコレはあたしのもの」

 その細長くキレイな中指と親指の間にに挟まれて、琥珀色の石は艶やかに輝いた。

その中央の白い光の線の中で、何か動いた気がして、よく見ると、小さな小さなゴブリンが見えた。

 中に封じ込められてしまったらしい。

「ゴブリンの分際で石を利用しようとした罰よ」

「どういうこと?」

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