キラめく堕天使

「このゴブリンはどうやったのか知らないけど、ビックスが身につけていた石を手に入れたのね。

力を身につけた石よ。

それを低級な魔族であるゴブリンなんかが利用したりしたから、飲み込まれたのよ。

力を、制御し切れなかったのね」

 エレナは、琥珀の石ごしに、笑った。

「さて、いきますか」

 言うと、両手で石を包んだ。

 と、中から光の線が漏れ出して、エレナは両手を開いた。

 石が手のひらの中で浮かんでいる。

 やがてそれは正視できないほど眩しく光り輝いて、たまらず目を閉じて顔を背けた瞬間、光は消えた。

 目を戻すと、エレナの手の中から石が消えていた。

それでも何となく眩しい。

思ってみていると、光源はエレナなのだと気付いた。

エレナ自身が淡い光の粒に覆われている。

と、

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