キラめく堕天使
オレになら、切れる、というのか。
オレは剣でそいつを叩きつけた。
鎖は、ツタを切るような感触で切れた。
「色々ありがとう」
エレナは素早く言って、光の向こう側へ身を滑り込ませた。
そして振り返って、
「もう二度と騙されないわよ。
天使じゃなくなるなんて、耐えられないもの。けど」
ニッコリとエレナは微笑んだ。
「あなたになら、騙されてもいいかも」
オレの心を軽く掴んで、
「じゃあね」
言うと、それを合図にしたように、鎖が動き出した。
たった今切ったばかりの口から何本もの芽を吹き、芽は蔓となって恐ろしい勢いで伸びてドアの作った隙間に巻きついた。
そうやってすぐに向こう側の景色を飲み込んでしまった。
オレはしばらくそこに立ちすくんでいた。
扉は錆に覆われて、もうとても天界へ繋がっていそうには思えなかった。
オレは何をするんだっけ?
一瞬考えた。