キラめく堕天使

 自分の行動を、いちいち確かめないと、前に進めないようだ。

 いろんなことが、起こりすぎる。

 オレの頭の許容量をそれは軽々と超えて行く。

 オレはジュランを助けたいのだ。

そのために、ジュランの身につけていた石を取り返しに行かなければならない。

 その石は、城に住む、ゴブリンが持っている。

 そしてその城は、後ろに見えているが、たどり着くためには視覚的にそこから遠ざからなければならない。

 オレはため息をついた。

 呼気と一緒に、考えることもぬぐい捨てた。

 小道には、淡い緑色の砂利が増えていた。

 そして、道は狭まると、突然、消えた。

 木と背の高い草が、行く手を阻んだ。

 振り返ると、城がさっきよりも遠くにある。

 騙されるな、とエレナは言った。

 けれど、視覚的情報を排除したとしても、どっちに行っていいかなんて見当も付かなかった。

 どうしよう。

 
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