キラめく堕天使

 オレは取り込まれたって構わない。

 自分自身を、あまり重要なモノに思えないから。

 怖いのは、意識を食われたオレが、人間を食らってしまうことだ。

 それだけはしたくない。

 思っていると、心の中で、いやもっと奥底で笑い声がした気がした。

 アメシスが、スッと真顔になったかと思うと、その姿を変えた。

 今の、オレの姿だ。

 その姿は、オレの声を借りない、天性の優しい声で言った。

「彼女はオレに身を預けたから、オレは彼女の身体を乗っ取ることが出来る。簡単に」

 キレイな形の唇が、笑いに歪んだ。

「アメシスはついさっきまでオレのピアスとなっていただろう。

オレの耳に自身の身の一部を同化させることによって、くっついていたのだ。

それだけで、もう、オレに彼女を乗っ取らせるには充分の因縁が出来た。

何が言いたいかわかるかい?」

 オレは首を横に振った。

「つまり、オレはお前の意識を奪おうと思えばいつでも出来るってことだ。

お前はアメシスと違って、完全にオレの中にいる。

そのおまえをの意識を取り込んでしまうことなどたやすいことだ」

 オレは黙って、彼のきれいな顔を見ていた。

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