キラめく堕天使

「でも、オレはやらない。

お前が自分の身体に帰りたくないくらい、オレは自分でありたくないからだ。

ゆっくりと、お前の一部になって消滅する」

「どうして?」

 訊くと、オレの姿はアメシスに変わった。

「今、あたし」

 アメシスは気分が悪そうだった。

 胸元を押さえながら、

「あなたの中のフィックスに乗り移られた!」

 くの字に体を折ってごほごほとせき込むと、涙目でオレを見た。

 体を乗っ取られたショックからなんとか立ち直ったらしい。

「何だか、辛そうだったわよ」

「辛そう?」

「うん。辛いから、もう自分でいることを望まないんだって」

「何で分かるの?」

「あたしの中に、無遠慮に入り込んできたからよ」

 言って、アメシスは歩き出した。

「あたしのことも、読まれたわ。早く、しなくちゃ」

 何を、早くしなくちゃ、なのか。

 オレは分からないでついていった。

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