キラめく堕天使
言われたとおり、ちょっと頑張らないと昇れない階段だった。
上に行くにしたがって、それは細くなり、階段の段もあやしくなってきた。
壁に開けられていた穴もこの辺りからないようだ。
光が入らないので、いっそう暗くなった。
足を置いた石がすべって、遥か後方へ落ちていった。
「大丈夫?」
オレはアメシスに、背中をつかまれていた。
「大丈夫、みたい」
静かで、時間の流れも、闇の中に閉じ込められているみたいだと思った。
見えるのは、アメシスの照らし出す僅かな範囲だけ。
他は、闇に閉ざされている。
人一人が通るのがやっとな広さの階段が、上に向かってかろうじて口を開けているだけ。
それも、照らしているのは、薄紫の、アメシスの幻想的な光だった。
オレはふと歩くのをやめた。