キラめく堕天使
マントはその裏地の強烈な赤をひらめかせて、太ももの上に巻き上がっていた。
そして、彼女は向かって右の耳に、見覚えのある赤いピアスをぶら下げていた。
黒い耳までの髪の隙間から、それが見えていた。
オレは、立ち止まらずに歩み寄った。
彼女はさっと立ち上がる。
マントが流れて、右半身を覆っている。
けれど、彼女は、彼女と呼びつつ、その裸体のどこにも性別を特徴付けるものが存在しなかった。
滑らかな、肢体。
優美なラインだけに描き出された、中性体。
「ようこそ。我が城へ。私の名はアルフェ」
声は女性寄りのものだった。
唇は笑っているけれど、心の中で笑っていないのは見えるように明らかだった。
アルフェは手をあげた。
すると、アメシスの叫ぶ声がして、オレは振り返った。
彼女の首が不自然に曲がっていた。
とても生きているようには見えないほど。