キラめく堕天使

 アルフェの顔が豹変した。

「返すものか。

あんな醜い姿には、戻りたくない!!」

 オレの心臓はぎゅっと握り締められてような気がした。

“あんな姿に戻りたくない”

まるで自分の願望を聞いているようだ。

オレは一瞬ためらった。

その隙に横から槍を持って左右から襲い掛かってきたゴブリンに、危うく刺されるところだった。

 オレはそれをよけ、ゴブリンはお互いを刺して倒れた。

 ゴブリンの鈍い動きのお陰で助かった。

 オレは剣を構えると、アルフェに向かって行った。

 アルフェは、ニンマリと笑うと、片手をあげた。

 と、オレの頭の中に、ジュランの姿が現われた。

 とてもリアルに。

 アルフェか。

 こいつがコレを見せているんだ。

 いばらの棘に傷つきながら、もがいているジュランがそこにいるかのように見える。

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