キラめく堕天使

オレは彼女の目を、優しく、真っ直ぐに見つめていた。

 アルフェは手をおろして、ふらふらと、オレに吸い寄せられるように歩いてくる。

 そうそう、いい子だ。

 オレは傍まで来た、アルフェを捕まえた。

 一瞬ビクリとした肩を、オレは優しく掴んだ。

 少し警戒してオレを見たアルフェの頭をそっと捕まえた。

 すぐ傍で、ピアスが揺れている。

「ピアスは一つだけ?」

「もう一つは、ルキシルが」

 言って、何かを見ようとしたアルフェを、捕まえて、赤い唇に自分の唇を押し付けた。

 アルフェが驚いて、オレを見る。

 けれどオレは離してやらなかった。

 
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