キラめく堕天使

 けれど、かなりのダメージは受けていたはずだ。

 オレは、アルフェの耳にたれているピアスに触れた。

 ピアスは、球形の濃い色のルビーをプラチナの枠でつないでいた。

その最上部の飾りは、アルフェの耳に飲み込まれて口を閉じていた。

 それが、オレが触れた途端、プラチナはゆるりと形を変えて、耳から抜け出た。

 ピアスはオレの手に落ちた。

 どうやら、ここでのピアスは使うものに同化するらしい。

 ピアスを失ったアルフェは急速に縮んでチビの肥満体になり、深く、しわの刻まれた、ゴブリンへと姿を戻した。

 カワイソウに。

 
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