キラめく堕天使
 
アメシスは妖艶に微笑んだ。

 そして咳き込むと、血を吐いた。

 さっきなんとか塞いだ傷口も、開いてきているように見える。

「ゴブリンは低級魔族級の魔力を持った妖精だよね。

そして石をつけないフィックスは、超低級魔族だ。

ゴブリンが片方だけつけていられた時間がどれだけだったか知らないけど、フィックスの君が、両耳に、自分の守護石じゃないルビーをつけて、耐えられる時間はそれより確実に短いハズだよね」

 もう、その終わりは目に見えている。

 ごふごふと咳き込み、その度に、彼女は血を吐いた。

 オレは手の中にあった二つのガーネットをはじいた。

 大きく口を開いた傷口に、大して狙いをつけなくても、それは入り込んだ。

「元の姿に、戻りな」

< 199 / 212 >

この作品をシェア

pagetop