キラめく堕天使

 カシャン

 音がして、彼女の両耳からルビーのピアスが落ちた。

 アメシスは脱力して崩れ落ちた。

赤い髪がゆっくりと紫色に変わってゆく。

その耳元には、濃い色の円柱形のアメジストが下がっていた。

ゆっくりと目を開ける。

深い紫。

その瞳が憎しみに燃えていた。 

オレは目をそむけると、床に落ちたルビーのピアスを拾った。

これで、ジュランは助かる。

喜んだ瞬間、激しい自己を嫌悪する感情に捕らわれた。

見ると、少し身を起こしたアメシスが、唇を笑みに浮べていた。

彼女が何かしたのだ。

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